中国出張レポート 01

2023.10.13

はじめに 過去と未来との混在


REは立ち上げから5年以上経ち、その間中国社会は大きな変化がありました。
長かったコロナ禍を経て新規ビザ発給が再開した2023年。
2023年4月、東京チームとして3年3カ月ぶりに中国出張を再開しました。

北京と上海の2都市で、コロナ禍に増えた、オンラインでしか見たことがなかった
RE(而意/アールイー)の全ての店舗を巡り、本部・倉庫までチェックしたことで、
自分たちの現在地をこの目で確かめる旅となりました。

中国出張で私たちが見てきたREと北京・上海の現在を紹介します。



北京国貿エリア

北京は元から街中に自転車道が整備されていたのですが、新たな政策により自転車道の整備が
強化されると聞いていました。
今回、国貿エリアにある定宿の古い裏通りが再開発され、自転車道が整備されていました。
さすがに変化が速いなと改めて感心しています。
また、国貿エリアはアジアでも有数のビジネスの中心地です。隙なく再開発の手が入っているのですが、
かつての人々の暮らしの気配を感じる裏通りもギリギリ残ってたりします。
いつか無くなってしまうかもしれないこの風景の価値は、都市計画や経済合理性からは計れないものだと思いますが、何とか残ってほしいと毎回思います。




その1 始まりの店 北京嘉里センター店


REが北京の片隅、建外SOHOエリアに試験店をスタートさせたのが2017年。
翌2018年に長安街(北京を東西に走る片側5車線+自転車道の目抜き通り)を超え、
北京のビジネス中心地となる国貿エリアに進出し本格的な店舗の第1号店となった店舗。


当時私たちの実力を遥かに超えているのは承知で、将来やるべきことまで全てぶち込んで、
アパレルセレクトショップ+バイクショップ+レストラン+カフェ+お花屋さんまでをラインナップし、
現在のREの基礎を創った場所。
創業当時の熱量がまだ残っている、いまだ未完成で未熟な場所であり、それゆえに愛着が深い店。


↑天気のいい日のテラス席は最高。

本格的なBISTRO業態のレストランを併設しています。

こだわりのコーヒーを出すカフェ


↑お花屋さんを一緒にやってくれているのは、フローリストでありアクセサリーデザイナーの
北京在住日本人のakiちゃん。


日本ブランドを中心としたアパレルセレクトエリア

オリジナル車体CICLOREやロードバイク、Bromptonなどを扱う自転車エリア




その2 北京の西 金融街ショッピングモール店


北京をざっくりと(かなり乱暴に)東西に分けると、国際空港に近く古くから大使館などが多く構えられ、
商業エリアが発達した東側と、国営企業の本社や金融関連企業などが集中し比較的お堅いイメージの
西側という感じになります。
REの店は東エリアでスタートし、店舗も本部事務所も東エリアに集中しています。

でも、REの使命は街の中に自転車生活を根付かせて都市環境をよくする事なので、
北京の西にも進出しなければという計画が形になったのが2021年。
金融街店はビジネスエリアに立地しているため、フルスペックのレストランを併設し、REの中でも
飲食の売上シェアが高い店です。
REを構成する要素の中で、5年経った今でも最も試行錯誤しているのが飲食部門。
「食」って一番生活習慣に密着していて、中国においてガイジンである私たちには正解も不正解も言えませんが、REで提供している食事はひいき目なしにレベルが高いと思います。
手前味噌ですが、このレベルの食事をカジュアルに提供できていることは本当に誇りに思います。


自転車生活って、自転車買ったら終わりではなく、
自転車乗って「何着て」「どこ行って」「何食べる」みたいな話でもあり、
その先にどんな生活環境を皆で創っていくか?って結構デカい話なのでは。
REが多業態なのも、私たちなりにこの提案の最適解を模索しているから。


広々とした店内。ランチタイムには満席になります。

個室、ワインセラーを完備した本格的なレストラン業態。



カフェカウンターの正面は物販エリア。



オリジナル車体CICLOREやBromptonがメインのMD構成。


金融街店ではこんな本格的なメニューを提供しています。


写真下中央はTボーンステーキ。真ん中の骨を挟んで左右でサーロインとフィレを楽しめる看板メニュー。



今回の「中国出張レポート01」では北京の2店舗をご紹介しました。
つづきはぜひ「中国出張レポート02」以降もご覧ください。張