寒さが厳しい時期のライドに一番欲しいアイテムは何か?という問いが製作の原点となったフリースベストです。Mt.Rainierのデザイナー會田氏のアウトドアウェアづくりの経験とREのアイデアが出会ったプロダクトとなります。
厳冬期でも長時間、或いは高強度でライドすると体が熱を発し、ダウンウェアなどでは保温機能が高すぎて熱が籠ってしまう問題がありました。一方で肌当たりが良く温かみを感じるボア生地はタウンウェアとしては機能的なのですが、防風性が低いのが難点で、真冬のライド時では通気性が良すぎる難点がありました。これを表地に60/40生地を採用することでクリアしたのがこのベストとなります。
ベストの弱点である脇からの風の侵入を軽減する為に脇口の内側にリブを配し、また裾裏にも同様の仕様とし防風性を高めています。また最新素材の非常に薄い断熱生地がボア生地と60/40生地の間に挟まれていて見た目以上に保温性を高めています。総裏仕立てのボア生地はOEKO-TEX® Standard 100認証のサステナビリティを配慮した生地を採用しており着用する人にも環境にも優しい素材となります。
ワイドに設定したボディは気温に合わせてインナーウェアの選択肢を増やせるように配慮されており、レイヤーリングを工夫することで幅広い着用シーンで最適な状態を作り出すことができます。ライド時にはロングテール仕様より背中をしっかりとカバーします。
デザインと配色は70年代~80年代のアウトドアウェアの雰囲気で纏めらており、シティ、アウトドア、ライドとシーンを選ばずスタイリングを楽しむ事が出来ます。
〈組成〉
Main:Cotton60% , Nylon40% / Lining:Polyester100%
〈原産国〉
日本
〈SIZE SPEC〉
(cm)
SIZE | 着丈(前) | 着丈(後) | 肩幅 | 身幅 |
S | 66 | 71 | 39 | 59 |
M | 69 | 73 | 40 | 61 |
L | 72 | 75 | 40 | 63 |
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90年代に入り、60年代から始まり各ブランドの最前線を高いクラフトマンシップを持って支え続けてきたアウトドアブランドの中に、昨今のアウトドア・プロダクツのコンセプトに対して疑問が生まれてきていました。
素材面でも1950年代までのオイルレザー、シルクやウールと言った天然素材由来の繊維がその主流から外れナイロン、ポリエステルなどの化学繊維が主流となる新素材至上主義のめまぐるしい開発競争が長い期間繰り広げられる状況に加え、オーバースペックな機能性、1シーズンで消費されてしまうデザインなど本質から離れたところでブランドの差別化が過度に進んできた時代であったとも言えます。
そもそもアウトドア・ウエア/ギアと一口に言っても、そこには様々な目的があります。
例えば8000m超のクライミングなのか?ウインタースポーツなのか?タウンウエアなのか?等々。
目的が異なれば、当然スペックも異なる筈であり、多くの一般的なアウトドアファンにとって、最も快適で、愛されるウエアとは何だろうかという模索がMT.RAINIERの創業のきっかけとなりました。
辿り着いたキーワードは「時流に流されぬデザイン」「必要にして十分な実用的機能性」、そして「耐久性」。そこから生まれたコンセプトが「ビンテージ・スピリッツの創生」となりました。
単に古い物を懐かしむのではなく 創世記の精神を引き継ぎ昇華させた物づくりを目指すこと。『Mt.RAINIER DESIGN 』は、単に高機能素材の性能だけに頼らない ユーザーにフレンドリーな素材、材料がまだ未成熟だった頃の工夫された縫製、考え抜かれた素材の組み合わせで素材本来の性能を十分いかしたデザインがブランドの思想の基本となり2008年に誕生しました。
MT.RAINIERのデザイナー會田宏 氏が代表を務めるR&D WORKSのR&DとはResearchとDevelopの略。常に研究して新商品を開発する事を信条としています。
一過性のひらめきやギミックではなく、小さなステップでも熟成されたテクニックや素材を重んじて常に五感に心地よく、長く使い続けたくなる製品を発信し続けます。
製品番号:MT901