前回の中国出張レポート01では、北京嘉里センター店と金融街店をご紹介させていただきました。
今回は、引き続きREの北京にある店舗をご紹介します。
その3 北京の最前列 三里屯太古里店
おそらく商業や観光を目的として北京を訪れる際に、必ず名前が挙がるスポットであろう
三里屯(Sanlitun)。
2022年、REとして三里屯エリアに店舗を構えることができた時は、自分たちのやっている事が正しく評価されたのだと、とても嬉しかったのと同時にとんでもないプレッシャーを感じたことを思い出します。
まあ、プレッシャーは現在進行形ですが・・・
REのある三里屯南区はアップルストアやユニクロのグローバル旗艦店、世界の名だたるブランドが
出店する感度の高い若者に人気のあるエリアで、トレンド発信地です。
店舗でお客様を観察していると、結構な割合で自転車で訪れて頂いていて、自転車生活が定着してきていることを感じます。
RE創業当時から比べても、北京で自転車生活を取り入れる層は確実に拡大していて、中国社会の
変化の速さ、良いものは受け入れる柔軟さに関心しています。
北京の商業の中心地、三里屯
外席には駐輪スペースを確保しているので、サイクリストが安心して愛車を駐輪できます。
自転車を軸にしてライフスタイルを提案するうえで、リアル店舗の意味って大きいと思うんです。
自転車は買ったら終わりではなく、買ってからが始まり。
私たちもRE創業以来、中国では珍しくECよりもリアル店舗を先行・充実させてきました。
スマホがあればすべてが完結する中国社会(地方の農村でも5Gでアクセスできる環境)でも、修理やメンテナンスという実務的な部分やライド仲間や店員とのリアルな交流も、オンラインではできない事。
私たちがリアル店舗を運営する理由の1つは、間違いなくこのアナログでフィジカルな感覚を重視しているからだと、三里屯の店舗をみて再認識しました。
その4 街中に自転車の止まり木を増やす 三里屯Station001
街中に自転車で気軽に寄れて、軽飲食の提供や貸し出し工具、レンタルサイクル、小物やパーツを入手できる。さらにのんびり過ごせるテラスが併設されている。
自分の住む町にこんなスポットがあればいいなと思いませんか?
REの新業態としてスタートした「RE Station」は、私たちのあったらいいなをカタチにした最小のREです。
このプロジェクトは単純に商売ってだけではなく、街の再設計や再定義といった自分の住む街を考える
キッカケとなる試みであり、行政やデベロッパーなどと協力し、より大きな枠組みで取り組みを進めています。
都市インフラとしての自転車の可能性は世界中の大都市圏を中心に再認識、強化されています。
自転車道の整備や都心への自動車の乗り入れ制限などが典型的な動きですが、REは街中に自転車の止まり木を増やすことで、自転車フレンドリーな環境づくりのお手伝いができればなと思っています。
最小の店舗が最大のプロジェクトに。
ちなみに三里屯モール横にも北京市の条例により自転車道路が整備され、まさにStationとなりました。
インフラはニーズに応えて初めて意味を持つもの。キチンと現地のニーズを拾っていきたいと思います!
次回、中国出張レポート03はいよいよ上海編。ぜひのぞいてみてください。