RE BEIJING

SAKURA TOUR Vol.2

2024.06.21

前回のアップからかなり時間が空いてしまいました、、!


RECCが初めて行った国外イベント。

関西から広島/尾道をゴールに1週間かけて、じっくり日本の文化に触れながらライドを行いました。


前回は初日から3日目の淡路島に訪れた様子をお届けしました。今回は4日目の様子からお届けします。

お時間ありましたら、SAKURA TOUR Vol.1 から読み直してみて下さい。


DAY 4 豊島〜岡山〜尾道を走る(アートと平和、スピードと情熱の出会い)


豊島では、建築家・西沢立衛と美術家・内藤礼が設計した豊島美術館を訪れました。

自然の中にあるこの美術館の中に流れる静けさ感じ、落ち着いた時間を過ごしました。


岡山といえば日本で最も有名なデニムの生産地で、デニムの街としても知られていますが、

私たちが向かったのは競輪場。日本発祥のトラック競技のひとつで、日本語ではケイリンと言われています。


競輪はスポーツ競技であるだけでなく、競馬と並ぶ公営ギャンブルのひとつです。

選手達は色とりどりのジャージを着用し、観客に熱く、最高な体験を届けていました。


その日の夜は、自転車をテーマにしたホテル、尾道U2 CYCLE HOTELに宿泊しました。


海運倉庫を改装した建物はインダストリアルなスタイルになっており、

部屋の壁に取り付けられた自転車用ハンガーやタオル掛けなどは自転車のハンドルバーで作られていたり、随所に自転車の要素が多く取り入れられたデザインになっています。


 自転車の販売、修理、レンタルサービスなども行っており、カフェ、ベーカリー、レストランなどの施設も複合されています。


DAY 5 尾道~最もロマンチックな街(猫の世界に入り込み、しまなみ海道を行く)


早朝、尾道の旧市街で、神秘と楽しさに満ちた猫の世界に入り込み、まるで宮崎駿のアニメの中に入り込んだかのように感じました。


しまなみ海道のスタート地点まではフェリー移動、そこから自転車神社に立ち寄り、古くから交通の神様として信仰されている、和多志(わたし)大神様にお参りをしました。

雨続きだった今回の旅ですが、お祈りが通じたのか、雨が降り止み、雲も散り、光が差してきました!!



そしてとうとう今回の旅の最大の目的である、しまなみ海道のサイクリングに出発しました。

道中は快晴が続き、海はキラキラと光り、白い雲と青い空のコントラストがとても美しく、自然の中でのライドはとても素晴らしいものでした。



知らない物や事に触れ、様々な驚きや新たな体験に溢れていました。

旅の魅力はこういったところにあるのかもしれません。


DAY 6 今治到着(「自転車で世界一周した冒険家」の話)


地元で一日一組様限定の貸切宿・貸別荘 「閑月庵 新豊」と喫茶店「船宿カフェ若長」を経営する井上明さんの案内で、羽島街道三越の歴史保存地区を見学しました。

井上さんが経営する貸切宿は築150年の建物で、 客室からは瀬戸内海の美しい水平線が見渡せます。

アカデミー賞国際映画賞を受賞した、村上春樹 原作の『ドライブ・マイ・カー』のロケ地に選ばれ、西島秀俊さん演じる家福が、閑月庵新豊の客室(2階)の窓から瀬戸内を眺めるシーンで本編にも登場します。


井上さんはその後、街の散策に連れて行ってくれました。

散策の途中、面白い石碑を見せてくれました。そこには「自転車で世界一周した冒険家」と刻まれており、明治時代に呉市御手洗で生まれた中村春義を記念する石碑である。

中村は幼い頃から放浪癖があったといわれ、12歳で朝鮮半島を無銭旅行したそう。

明治35年、自転車による世界一周無銭旅行に出発する。無銭旅行であったのは、費用の問題だけでなく、無銭旅行での世界一周は前例がなかった為。

その旅は各国の新聞で報じられ、後に『中村春吉自転車世界無銭旅行』(博文館、1909年)としてまとめられました。


井上さんは私たちの為にレモンタルトも用意して下さいました。

地元の特産品であるレモンのマーマレードは、風味がとても良く、人気があります。


DAY 7 終着地・広島(世界文化遺産・厳島神社参拝)


このツアーの最終目的地である広島では、世界的にも有名な日本の重要文化遺産である厳島神社を訪れました。

 海辺に位置し、周囲の自然と調和し、静寂と厳粛さを感じさせる場所です。

 独特の建築様式と長い歴史を持つこの神社は、日本の宗教文化を代表する重要な存在です。 

ここでは、日本古来の文化の魅力を感じ、自然の景観の美しさを楽しむことができます。 

訪れた人々はこの場所の静けさと厳粛さに感動することでしょう。

今回、瀬戸内海を選んだのは、自転車旅行という手段で「世界の中のローカル」を見てみたい、サイクリングという哲学によって、その土地の自然、都市、田園、そして独自の文化を感じてみたいという思いがあったからです。

この7日間のサイクリングの旅で、私たちは共に素晴らしい時間を過ごしました。 次回のサイクリング旅行が楽しみです。